2013年10月27日

 月に1、2回しか参加できないのだが、今年の7月から渋谷にあるGOSPEL SQUAREでゴスペルを歌っている。自分でもゴスペルを歌う柄ではないと思っているのだが、楽しいから通っている。
 僕の通う木曜日の夜は、20人~30人の参加者がおり、それぞれが生き生きと歌っている。年齢、職業はマチマチでも、大きな声で歌うことの楽しさがわかっている、というのが全員の共通点だろう。
 もうひとつの大きな理由が、NGOゴスペル広場代表でもあり、指導してくれる先生でもあるJENNAさんの魅力だろう。ジョークのセンス抜群で、真摯でキュート、超歌うま先生の人柄が、500人もの会員を引き寄せている。メディアにも登場しているので、ご存知の方も多いだろう。
 僕が通い続けているのは他にも理由がある。それは21時のレッスン終了後に行く有志との飲み会だ。大声で歌った後の冷えたビールと、おしゃべりはとても美味しい。
 興味がある人は、「NGOゴスペル広場」または「GOSPEL SQUARE」を参照してみてください。

 ゴスペルつながりでゴスペル映画を紹介する。
 「天使にラヴソングを…1&2」「ファイティング・テンプテーションズ」は有名なため、今回は「ジョイフル♪ノイズ」<JOYFUL NOISE>(2012/アメリカ 監督:トッド・グラフ 主演:クイーン・ラティファ/ドリー・パートン/キキ・パーマー)を取り上げる。

<概要・・・ジョイフル♪ノイズ ブルーレイ&DVDセットから
 歌えば心はひとつに! 元気のない町を盛り上げるため弱小合唱団が立ち上がる! 「天使にラブソングを・・・」から20年、マイケル・ジャクソンやスティーヴィー・ワンダーらのヒット曲をクイーン・ラティファ、ドリー・パートンらが歌い、踊るハートフル・ヒューマン・コメディ誕生! !
 オスカー(R)ノミネート*女優のクイーン・ラティファとドリー・パートンが贈る、おかしくて心を揺さぶる、音楽と希望と愛の物語。舞台はジョージア州の不況にあえぐ小さな町。人々は教会の聖歌隊に夢を託し、全米ゴスペルコンテストの"ジョイフル・ノイズ"に優勝すれば、町に活気が戻ると信じている。ところがリーダー格の女性同士が対立。伝統的なスタイルにこだわるヴァイ・ローズ(ラティファ)に対し、気の強いG.G.(パートン)は思い切った改革を主張。果たして歓喜の歌声は響くのか?>

 僕がこれまで観たドリー・パートン作品「デンジャラス・ビューティー2 (2005) 」「ストレート・トーク/こちらハートのラジオ局 (1992) 」「マグノリアの花たち (1989) 」「9時から5時まで (1980)」での彼女のキャラクターは、ガミガミ言うがさつなおばさん役だったが、この作品でもそのままだった。相変わらずパワー全快の豪快おばさんは見ていても気持ちがいい。
 「ジョイフル♪ノイズ」でのドリー・パートンの敵でもあり友達役でもある、クイーン・ラティファの作品では、

 

「僕が結婚を決めたワケ (2010) 」

「バレンタインデー (2010) 」

「デンジャラスな妻たち (2008)」

「リリィ、はちみつ色の秘密 (2008) 」

「ベガスの恋に勝つルール (2008) 」

「ヘアスプレー (2007) 」

「ラスト・ホリデイ (2006)」

「主人公は僕だった (2006) 」

「シカゴ (2002) 」

「マンハッタンで抱きしめて (1999) 」

「ボーン・コレクター (1999) 」

「スフィア (1998) 」

「マイ・ライフ (1993)」

 

を観ているが、僕のお気に入り作品は「リリィ、はちみつ色の秘密 (2008)」だ。この作品は、1960年の人種差別が色濃く残る時代のアメリカ南部が舞台だけに、内容もお気軽ではない。そのため、「ジョイフル♪ノイズ」の役柄とはまったく違うシビアな演技のみだったが、実に魅せられてしまった。

 「天使にラヴソングを…1&2」「ファイティング・テンプテーションズ」「ジョイフル♪ノイズ」の3作品は、初めばらばらだったまとまりのない素人の聖歌隊が、次第にチームワークを武器にコンテストで賞を射止めるというストーリーだった。

 スポーツものもこのようなストーリーが多く、この手の作品は興行成績も良い。ということは、多くの人は一人でいるよりも、仲間と過ごすことの楽しさや素晴らしさを実感として認識しており、このことに共感している観客が多いため興行収入が上がったと考えても不自然ではないだろう。

 「ジョイフル♪ノイズ」は映画ではあるが、登場人物は皆楽しそうに歌っている。きっと本当に楽しんでいるのではないだろうか。こんなことを思うようになったのは、GOSPEL SQUAREで僕自身が歌い始めたことが影響しているのだろう。

 さあ、木曜日が来る。またまた歌って飲むぞ!