2005年11月20日

 今年もそろそろ年賀状の準備に取りかかる時期がやってきた。

 ホームページを開設してから4回目のWeb賀状となる。2004年は家族でタイに行きそのときの写真を使ったが、2005年の家族旅行もまたまたタイだったので、どの写真を使うかを今から考えている。自分のメールアドレスを持って以来、電子メールによる年賀状の配信数が年々増えていき、昨年は、電子メールでの年賀状が紙の年賀状の枚数を上回った。

 仲間たちでも、電子メールに切り替える割合が増えているのは、電子メールならばいくらでも文字を綴れるし、やはり手軽だからだろう。物理的な距離により頻繁に会うことのできない仲間も多いので、電子メールにしても紙にしても、年に一度の友人たちの元気なたよりは嬉しいものだ。


―ずっと年をとってからの日のために、雪が降ったから茶でも飲みにおいでください、といえるような、そういう老後の友達を三、四人つくっておきたい―と島崎藤村は語っている。       

友情や家族をテーマにした

 

トスカーナの休日」<UNDER THE TUSCAN SUN>

2003年/アメリカ・イタリア 

監督:オードリー・ウェルズ 

主演:ダイアン・レイン

 

は、心地よく観ることができた作品だった。


 サンフランシスコ在住の作家・フランシス(ダイアン・レイン)は、夫の浮気、そして離婚によって心がボロボロになるが、親友のパティがイタリアのトスカーナ地方の旅行チケットをプレゼントする。途中立ち寄った町で、フランシスはブラマソーレ(太陽に焦がれる)の名を持つ築300年の売り家を衝動買いする。その家の修繕に関わる人たちとのふれあいや偶然出会った魅力的な男性との恋愛、過去を持っている女性との友情など、さまざまな人たちとの出会いから、フランシスは次第に明るさを取り戻し、そして新しい自分をみつけていく。
 ストーリーとしてはよくあるものだが、落ち込みながらも何かをみつけようと前向きに生きる女性をダイアン・レインが素敵に、そして奔放に演じていた。作品はテンポよく笑いもとりながら、一人の女性の内面をさりげないタッチで描いている。説教臭くもないし、教訓的でもない。「人生において大切なものって何?」という、ともすれば大仰になりがちなテーマを実にさらっと描いており、とても好感の持てる作品だった。

 最後に、人生をテーマにした名言のいくつかを紹介する。

<ジェームズ アレン>
自分の人格と人生を変えることのできるのは自分のみである        

<デニス・ウェイトリー>
人生は、私たち一人一人が、それぞれの目を通して見ている映画です。
そこに何が起こっているのか、ということは大した違いはありません。
それをどのように受け取るかが重要なのです                 

<バージニア・サター>
人生に、あるべき形などない。人生はあるがまま。
あなたのかかわり方によって、それは変わってくるのだ             

<ブラックロック>
人生とは、運命がなみなみと注がれている盃である                

<モーリアック> 
私たちの人生は、私たちが費やした努力だけの価値がある            

<ユング>
ある人に合う靴も、別の人には窮屈である。
あらゆるケースに適用する人生の秘訣などない