2009年12月20日

 年内最後のコラムを書いている今日、12月20日現在で、今年の鑑賞本数は559本。評価の内訳は、◎2本、○198本、△140本、x219本となっている。◎作品はわずか2本で「あの日の指輪を待つきみへ」と「おくりびと」だった。


 「おくりびと」では、苦悩しながらも前向きに新たな世界へと歩み進んでいく主人公の真摯な姿に心を動かされ、亡くなった人々を黄泉の国へと送る精緻で厳かな旅たちの儀式に、改めて命の尊厳とは何かを考えさせられた。


 ところで、1977年からこれまでに僕が観てきた作品総本数は、5655本(◎94本/○2898本/△1316本/x1347本)となっている。そこで、今回は◎の作品のみを列記し、本年の最終コラムとしたいのだが、今こうして◎作品一覧を眺めてみると、今日の時点では、◎にならない作品もかなりある。


 映画の評価というのは、その時々の自分自身が置かれた環境により、相当左右されるものであることがよくわかる。だから、同じ作品を50年経ってから観るというのも面白い。様々な見方があるということだ。

 

「生きる」(1952/日本)
「東京物語」(1953/日本)
「招かれざる客」<GUESSWHO’SCOMINGTODINNER>(1967/アメリカ)
「まぼろしの市街戦」<LEROIDUCOEUR>(1967/フランス)
「バタフライはフリー」<BUTTERFLIESAREFREE>(1972/アメリカ)
「ビッグ・バッド・ママ」<BIGBADMAMA>(1974/アメリカ)
「あの空に太陽が」<A WINDOW TO THE SKY>(1975/アメリカ)
「カッコーの巣の上で」<ONE FLEW OVER THE CUCKOO’S NEST>(1975/アメリカ)
「ヤング・フランケンシュタイン」<YOUNGFRANKENSTEIN>(1975/アメリカ)
「愛のメモリー」<OBSESSION>(1976/アメリカ)
「愛よもう一度」<SIC'ETEITARAFAIRE>(1976/アメリカ)
「パトリシアの夏」<THEFRUITISRIPE>(1977/アメリカ)
「鬼畜」(1977/日本)
「アイス・キャッスル」<ICECASTLES>(1978/アメリカ)
「アニマルハウス」
<NATIONALLAMPOON’SANIMALHOUSE>(1978/アメリカ)
「ウィズ」<THEWIZ>(1978/アメリカ)
「サージャント・ペッパー」
<SGT.PEPPER’SLONELYHEARTSCLUBBAND>(1978/アメリカ)
「天国から来たチャンピオン」<HEAVENCANWAIT>(1978/アメリカ)
「ビッグ・ウエンズデイ」<BIGWEDNESDAY>(1978/アメリカ)
「ファール・プレイ」<FOULPLAY>(1978/アメリカ)
「ふたりだけの微笑」<VOICES>(1978/アメリカ)
「メル・ブルックス新サイコ」<HIGHANXIETY>(1978/アメリカ)
「ロッキーⅡ」<ROCKY-10>(1978/アメリカ)
「奇跡の人」<THEMIRACLEWORKER>(1979/アメリカ)
「チャンス」<BEINGTHERE>(1979/アメリカ)
「リトル・ロマンス」<ALITTLEROMANCE>(1979/アメリカ)
「さらば青春の光」<QUADROPHENIA>(1979/イギリス)
「世界崩壊の序曲」<WHENTIMERANOUT…>(1980/アメリカ)
「ファニア歌いなさい」<PLAYINGFORTIME>(1980/アメリカ)
「ブルベイカー」<BRUBAKER>(1980/アメリカ)
「未知との遭遇〈特別篇〉」<CLOSEENCOUTERSOFTHETHIRDKIND:THESPECIALEDITION>(1980/アメリカ)
「エレファント・マン」<THEELEPHANTMAN>(1980/アメリカ・イギリス)
「この生命〈いのち〉誰のもの」<WHOSE LIFE IS IT ANYWAY?>(1981/アメリカ)
「炎のランナー」<CHARIOTSOFFIRE>(1981/イギリス)
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」
<ONCEUPONATIMEINAMERICA>(1984/アメリカ)
「カラーパープル」<THE COLOR PURPLE>(1985/アメリカ)
「スラッガーズガール」<THESLUGGER’SWIFE>(1985/アメリカ)
「ミリイ 少年は空を飛んだ」<THE BOY WHO COULD FLY>(1986/アメリカ)
「ミッション」<THEMISSION>(1986/イギリス)
「ハリーとヘンダスン一家」<HARRY AND THE HENDERSONS>(1987/アメリカ)
「屋根裏部屋の花たち」<FLOWERS IN THE ATTIC>(1987/アメリカ)
「アビス」<THE ABYSS>(1989/アメリカ)
「ウィンターピープル」<WINTER PEOPLE>(1989/アメリカ)
「マグノリアの花たち」<STEEL MAGNOLIAS>(1989/アメリカ)
「訴訟」<CLASSACTION>(1990/アメリカ)
「ホールド・オン・ミー」<SKETCHES>(1991/アメリカ)
「フォーエヴァー・ヤング 時を越えた告白」<FOREVER YOUNG>(1992/アメリカ)
「不法浸入」<UNLAWFULENTRY>(1992/アメリカ)
「ルームメート」<SINGLE WHITE FEMALE>(1992/アメリカ)
「二重告訴」<DOUBLEJEOPARDY>(1992/アメリカ)
「不法浸入」<UNLAWFUL ENTRY>(1992/アメリカ)
「ジョイ・ラック・クラブ 」<THE JOY LUCK CLUB>(1993/アメリカ)
「マイ・ライフ」<MY LIFE>(1993/アメリカ)
「ルディ 涙のウイニング・ラン」<RUDY>(1993/アメリカ)
「白い犬とワルツを」<TO DANCE WITH THE WHITE DOG>(1993/アメリカ)
「愛と精霊の家」<THE HOUSE OF THE SPIRITS>
(1993/ドイツ・デンマーク・ポルトガル)
「8月のメモワール」<THE WAR>(1994/アメリカ)
「告発」<MURDERINTHEFIRST>(1994/アメリカ)
「ショーシャンクの空に」<THE SHAWSHANK REDEMPTION>(1994/アメリカ)
「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」
<LEGENDS OF THE FALL>(1994/アメリカ)
「最高のルームメイト」<ROOMMATES>(1994/アメリカ)
「河童」(1994/日本)
「キャスパー」<CASPER>(1995/アメリカ)
「スカーレット・レター」<THE SCARLET LETTER>(1995/アメリカ)
「ブレイブハート」<BRAVE HEART>(1995/アメリカ)
「マイ・フレンド・フォーエバー」<THE CURE>(1995/アメリカ)
「陽のあたる教室」<MR.HOLLAND’SOPUS>(1995/アメリカ)
「ラングーンを越えて」<BEYONDRANGOON>(1995/アメリカ)
「判決」<BEFOREANDAFTER>(1995/アメリカ)
「ダンデス・ピーク」<DANTE’SPEAK>(1996/アメリカ)
「ムーンライト&ヴァレンチノ」
<MOONLIGHT AND VALENTINO>(1996/アメリカ)
「夕べの星」<THE EVENING STAR>(1996/アメリカ)
「サイコゾーンⅡ 実証!アメリカの超常現象」
<MIRACLES AND OTHER WONDERS >(1997/アメリカ)
「タイタニック」<TITANIC>(1997/アメリカ)
「AMY/エイミー」<AMY>(1997/オーストラリア)
「パッチ・アダムス」<PATCH ADAMS>(1998/アメリカ)
「ライフ・イズ・ビューティフル」<LA VITA E` BELLA>(1998/イタリア)
「天使が見た夢」<LAVIEREVEEDESANGES>(1998/フランス)
「アンドリューNDR114」<BICENTENNIAL MAN>(1999/アメリカ)
「オーロラの彼方へ」<FREQUENCY>(2000/アメリカ)
「マジェスティック」<THE MAJESTIC>(2001/アメリカ)
「再見 ツァイツェン また逢う日まで」<我的兄弟姐妹>(2001/中国)
「ジョンQ-最後の決断ー」<JOHN Q>(2002/アメリカ)
「ラストサムライ」<THE LAST SAMURAI>(2003/アメリカ)
「ラブ・アクチュアリー」<LOVE ACTUALLY>(2003/イギリス・アメリカ)
「ドッグビル」<DOGVILLE>(2003/デンマーク)
「きみに読む物語」<THE NOTEBOOK>(2004/アメリカ)
「私の頭の中の消しゴム」<A MOMENT TO REMEMBER>(2004/韓国)
「ブラザーフッド」<TAE GUK GI>(2004/韓国)
「スタンドアップ」<NORTH COUNTRY>(2005/アメリカ)
「あの日の指輪を待つきみへ」<CLOSING THE RING>(2007/アメリカ)
「おくりびと」(2008/日本)

 ◎評価作品100本まで、あと6本となった。2010年は何本の◎作品と出会えるのだろうか。今から楽しみだ。
 おっとっと、そういえば今年はまだ終わったわけではなかった。あと、11日も残っている。この11日でいっきに6本の◎の可能性もある。ではラストスパートをかけるとするか