2007年12月24日

 今後、1年間でこれ以上の本数を観ることはないだろうと思えるほど、今年は数多くの作品を観た。その数は12月23日現在で681本。シリーズ物が多かったこともひとつの要因になっている。
 洋画でいえば、アメリカTV作品、 

「ER-XI」

「ハリウッド・ナイトメア」

「トワイライトゾーン」

「フロム・ジ・アース」

「ダークスカイ」

「Taken テイクン」

「ダーク・エンジェル」

「アリー・myラブ」

「24 TWENTY FOUR」などの作品群で190本近くになっている。

 

 邦画でいえば、稲川淳二一連作品や「プロゴルファー織部金次郎」シリーズで30本近くになっている。
 だが最大の要因は以前のコラムにも書いたが、今も300本は越えている中古ビデオ作品が部屋に積んであることだろう。いつでも好きなときに観たくなったら観ることができる環境こそが、まさにこれだけの本数を可能にしたといえる。
 しかし今年観た作品の評価でいえば、○作品は少なかった。◎1作品、○326作品(ただし、アメリカTVシリーズを除くと140作品)、△131作品、x223作品となり、アメリカTVシリーズを除いた○以上の作品本数が全体の21%だったのに対し、x作品は33%となっていた。

 興味のある作品はすでに過去に観ているので、まだ観ていない残された中での作品選択となれば、必然的に○作品に出会う確率は低くなる。購入時吟味はするものの、やはり確率的にはこのような結果が生じることは不思議ではない。
 とはいえ、◎○作品に出会いたい。そのような作品に出会えれば使用した時間は有意義なものとなる。大げさに言えば、それらの作品が僕の人生に何らかの影響を与える可能性を考えれば、その富んだ示唆が僕自身を人間的にひと回りもふた回りも成長させることが十分考えられる。◎○作品を観ることは、僕にとって豊かな人生へと繋がるひとつの出会いでもある。  

 

今年の◎作品は1本だった。

サイコゾーンⅡ 実証!アメリカの超常現象

が邦題で、原題は「MIRACLES AND OTHER WONDERS」。

 一般的には映画というジャンルには入らないのだが、僕の「映画通り1丁目2番地」定義ではビデオ販売されているものは、広義の意味において映画のジャンルとしているためこのような作品が入ってくる。この作品はアメリカで実際に起こった不可思議な現象が再現ドラマ化されている。実際の事件が元になっているという意味では「PSI FACTOR」があり、作品内容が似ているという意味では、フィクションではあるが、「THE TWILIGHT ZONE」「THE RAY BRADBURY THEATER」などのアメリカTV番組がある。
 「サイコゾーンⅡ」には4作品が収録されている。タイトルは「キャシーを救った妹」「ガス栓を止めてくれた死者」「死んだ学友が道案内」「犬の恩返し」。扱われている事件は、命の尊厳と友情がテーマになっていた。どの作品も冗長にならず、その人が生命をつなぐことができたのにはやはり訳がある、という人間の善行とも関わってくるような逸話が盛り込まれた構成になっていた。斜視な見方をすれば、人によっては白ける、偽善的、と感じるかもしれないが、作品は素直に観る、というのが僕の基本のため、◎になった次第である。
 

 タイでのコラムも含めると書いてきた回数は通算で100回となったが、これからもまだまだ続けていく。1ヶ月に1本の割合で書けば年間最低でも12本。この調子でさらに30年と数年も続ければ、そのうち合計500本になる。実は500回連載という目標は、僕にとってとんでもないくらい大きな将来への楽しみとなっている。