2004年12月26日

 2004年12月25日現在での今年度の鑑賞本数は195本。実はこれだけの本数を観ることができるのには訳がある。映画好きの友人から言わせると、僕の見方は邪道だと言われる。
 その僕の見方の基本とは、月末近くの1週間で10本を観ることにある。と言うのは、近所のレンタルビデオ店で、毎月末、新旧作品に関わらず1本100円の日があるからだ。いわゆるまとめ観だ。1週間のレンタル期間はあるのだが、大概は4日くらいで返却してしまう。借りてきた日から、僕のまとめ観が始まる。通常だと、午前朝3時―4時までは時間を費やしてしまい、眠い目をこすりながらの出勤となる。しかし、気分は大満足だ。この月末10本だけでも、年間120本になってしまう。しかし、このような大量まとめ観ではなく、数本をふと観たくなるときもある。そのときは1回に4本借りるが、やはり2日以内には返却してしまう。

 この4本にも訳がある。メンバーカードの提示で、平日は3本借りると1本が無料となるからだ。この観方を月に1回しているだけでも、50本近くになってしまう。さらに、もうひとつの見方がある。それは作品を常にストックしておくことだ。眠れない時などは、すぐにベッドから出てストックの作品を観てから眠る。ストック作品は、池袋の格安ビデオ店で1本80円にて購入している。ただし、購入作品の制作年は1980年―1990年と旧い作品が多い。またストック目的で、今年の9月から始めたのが、テレビ東京午後1時半から放映されている午後のロードショーの録画だ。僕の作品リストに旧い作品がちらほらと出てくるのは、既述の80円ビデオとテレビ録画からのものが含まれているからである。テレビ放映作品については、闇雲に収録することはない。監督、主演俳優と内容で選んでいる。とは言え、最初はテレビ録画作品を観ることに抵抗があった。と言うのは、テレビ放映の時間帯に合わせられるために多くのシーンがカット、編集されてしまい、本来の長さが短縮されてしまっている。編集者の主観によるカットのシーンは、もしかすると、僕にとってはとても重要なシーンであるかもしれない。そのシーンを観ずして後々も作品を語ることになるからだ。また、コマーシャルが途中に何回も入ることで、自己投影型の僕にとっては、今ひとつのめり込むことができない。さらに、字幕はなく、日本語吹き替えなので主演俳優と声優の声のギャップにも違和感を覚える(深夜に放映されている作品には、字幕がありこの限りではない)。こんなにも多くのマイナス点を認識しているため、やはりテレビ録画には抵抗があったと言う訳だ。しかし、それでもテレビ録画に踏み切ったのは、観たいと思ったときに作品を観ることができる方が、僕にとっては精神衛生上いいからだ(本と同じである。映画と同じで、常にストックがないと落ちつかない。手元に置いてある本のストック数が10冊くらいなると、次のストック分の購入へと出かける)。80円ビデオは購入しに出かけなくてはならいが、テレビ録画なら、放映作品を確認しておけば予約録画ができる。テレビ録画の難点は多々あるが、やはりストック確保という点では、これを利用しない手はない。
 

 2004年1月に日本映画製作者連盟が発表した資料によると、2003年に日本で公開された洋画作品数は、335本だった。かなり多い。理屈では1日1本観ればいいのだが、実際となると簡単ではない。やはり全作品を観ようと思ったら、時間と費用も考えれば、宝くじでもあてて悠悠自適の身になるしかないだろう。
 そう言えば、そろそろ年末ジャンボの発表だが、来年僕の作品リストの制作年が2005年でうまっていれば、それは間違いなく、悠悠自適の億万長者になったと思って間違いない。