2005年12月31日

 僕が観た今年の作品数は248本(◎:3本/○:106本/△:79本/x:59本)だった。

 ◎の作品が3本と少なかったのは残念だが、ゼロでなくてよかったと思っている。毎年、相当数の作品を観、また人生経験も年を重ねるごとに積んでいることを考えると、映画を通しての僕自身の作品に対する驚きや感動が、以前と比較すると薄れているのかな、というような気もしてくる。
 以前、映画の良さは疑似体験ができることだと書いた。僕の場合をいうと、日常では遭遇できないような体験をスクリーンの中で相当回数経験していることになる。そのようなベースがある中での作品鑑賞となるので、やはり◎の評価が減る傾向にあるのだろう。
 とはいうものの、疑似体験ではあるが僕にとってはリアル感覚が高い体験となっているので、物理的に限られた人生の中でのリアリティの高い疑似体験は、やはり僕自身の人生を豊かにしてくれると思っている。相変わらず、僕が映画を観つづけるのはそのためでもある。
 今、僕の部屋にはストックのビデオが100本ほどある。いったい僕を感動させてくれる作品が何本あるのだろうか、楽しみだ。外は気温が低いが天気はいい。今年最後のこのコラムも今回はこの辺で終わりにし、いつものビデオ屋に顔でもだしにいくことにする。きっとまた、何本か買ってしまうのだろう。きっとその中に、◎の作品があるはずだ。2006年に観る作品に◎が多いことを期待したい。