1996年4月10日

1970年代の映画諸々、第3弾はベトナム戦争をテーマにした映画から取りあげよう。
 アメリカにとっでベトナム戦争とはいったいなんたったのか。作風こそ違うがこのテーマに沿って秀作が幾つも制作されている。

地獄の黙示録
この作品のテーマは戦争が作る"狂気"だった。
ジャングル奥地に疾走し、現地人のカリスマ的存在となり王国を築いたと噂されるカーツ太佐(マーロン・ブランド)の暗殺命令を、ウイラ-ド大尉(マーチン・シーン)は受ける。大尉は部下4人と共にナング河を上っていく。その途中で見たものは、まさしく狂気だった。戦争を楽しんでいるキルゴア大佐、ジャングルの特設ステ一ジで兵隊たちを挑発するプレイメート、ドラッグに狂う兵隊など、戦場を舞台にして様々な狂気が描かれていた。
タクシ一・ドライバー
ベトナム帰りの青年ロバ一ト・デニ一ロが街の浄化のためにテロ行為にはしるという作品だ。ベトナム戦争で精神を病んでしまった主人公は、狂気、恐怖、絶望など、暗い秘部を持ら合わせている大都会ニュ一ヨークと戦場をオーバーラップさせてしまったのではないだろうか。静かに流れるサックスの響がとてら悲しく、この映画を物語っている。
ディア・ハンター
それぞれの人生が戦争によって変えられてしまう。ロシアン・ルーレットのシーンは余りにも悲しい。183分という長時間の作品だったが、全く飽きさせられず魅せられてしまった。
帰郷
戦争の後遺症を重く静かに描いた作品だった。

 上記の4作品はいずれも見ごたえのあるものだった。それもそのはずで、メリル・ストリープ、クリストファー・ウォーケン、ジェーン・フォンダ、ジョン・ボイトなどの超豪華俳優が出演していた。面白いのは当然だろう。
 1970年代第3弾の締めくくりは単品でみていく。すべての作品を取り上げることはできないので抜枠をする。

バタフライはフリ-
女優志願の自由奔放な女性ゴルディー・ホーンと、作詞、作曲で売り出している全盲の青年との恋の物語だ。相変わらず彼女らしい役どころで、とても可愛らしかった。
王になろうとした男」誇り高い死を選んだショーン・コネリーは、やはりカッコイイ。
ザ・ディープ」ジャクリーン・ビセットの海中でのTシャツ姿は超セクシー。
ウォリアーズ」日本の暴走族が子供に見える。
ジョーズ」捕鯨船で行けばよかったのに。
チャイナ・シンドローム」日本原子力委員会の皆さん、ご覧になりましたか。原子力は決してダイアモンジュじゃないかもしれません。
ノーマ・レイ」サリー・フィールド、ガンブの母は強かった。
ロンゲスト・ヤード」バート・レイノルズ、これぞ男の中の男。
ロッキー」もごもご喋るのはやめてください。
最後の晩餐」これぞ究極のグルメ。食べ過ぎで死ぬなんて。
「ミッドナイト・エクスプレス」麻薬不法所持で捕まらなくてもガラス越しのエクスタシーは得られます。
ある愛の詩」だれだって後悔すること、ありますよね。
Mr.グッドバ一を探して」人はコインと同じで表と裏がaBゲッタウエイ」逃げるが勝ち。
デビッド・クローネンバーグのラビッド」ウイルスは恐ろしいがマリリン・チェンバースは美しかった。
天国がら来たチャンピオン」天使も間違うことがあるんですね。
風とライオン」ラクダとキャンディス・バーゲン、なんか似合うな。
マイ・ウエイ」♪今あ~、心の~、決めたま~まに。
グッバイ・ガ一ル」ポ一ラ:夕べのことは忘れて エリオット:ダメだね、日記に書いちゃった。
ロッキーホラーショー」ファンのみなさん、映画館でクラッカー鳴らすのって楽しそうですね。
アドベンチャー・ファミリー」ロッキーでの自然の生活は一度してみたい。
サン・シャィン」がんばって生きなくちゃ。
アルカトラズからの脱出」実際に行ったことがあるのだが、よく逃げられたよな。あんなところから。

 1970年代の映画の数々を3回に渡って取り上げた。次回からはI980年代を取り上げる。