2015.04.04

 予告編でCGのロボット怪獣による激しい戦闘シーンがあったことから、お気軽ものの作品だろうと思い観ることにした。

 

「オーガストウォーズ」<AVGUST. VOSMOGO

2012/ロシア

監督:ジャニック・フェイジエフ

主演:スヴェトラーナ・イワノーワ/マクシム・マトヴェーエフ

 

 作品を見始めたら、2008年に起こったグルジアとロシアの戦争である南オセチア紛争が描かれていることに気付いた。そういえば、この紛争の別名は、8月戦争、まさに「August War」。実話がモチーフになっていた。結果は、ロシアの激しい総攻撃でグルジア軍が撤退している。


 戦争を背景にしながらも、作品としては、“母は強し”の軸が貫かれている。


戦火の中を潜り抜け、我が子を救出する母=ヒロインが、ロボットCGとロシア軍全面協力による派手な戦闘シーンに混ざり、ひるむことなく息子の救出へ向かい、ハッピーエンドを迎えるという、満足のいく娯楽作品に仕上がっていた。

 殺戮が描かれる戦争映画ではあったが、グルジア兵がロシア人母子に救いの手を差し伸べる終盤のシーンは、ひとときの安らぎ感を提供してくれた。

 

 それにしても、母は強い。