2015.04.23
今年に入り観た韓国映画は5本なのだが、評価はすべて〇。暴力シーンや殺人シーンなどのどぎつさは、相変わらずで相当グロイのだが、その演出がリアル感を出している。
一方で、お涙頂戴もののストーリーも先が読めてしまう展開は変わらないが、反面、安心して観ることができる。
「殺人の告白」<CONFESSION OF MURDER>
2012年制作
監督:チョン・ビョンギル
主演:チョン・ジェヨン/パク・シフ
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「15年前に起こった連続殺人事件の犯人だと名乗り出たイ・ドゥソクは、時効が成立しているために無罪となった上、自分の犯した殺人の告白本を出版。その衝撃的な内容と美しいルックスにあおられ、ドゥソクは一躍時の人に。そんな彼を裁こうと、遺族たちは彼の命を狙っていた。しかし事件を追い続けていた刑事は、本の中にある謎を発見し…」
特に傑作だったのが、この作品だった。ほぼ内容を知らずに観たのだが、良く練られた脚本で満足度100%の好評価となった。ネタバレになるため触れることができないが、二つのあるものの使い方が秀逸だった。ただ、お国柄とでもいおうか、遺族たちが犯人の命を狙うために、結束し事を起こすこなどということは到底日本では考えられないことだろう。
「ザ・タワー 超高層ビル大火災」<THE TOWER>
201年制作
監督:キム・ジフン
主演:ソル・ギョング/ソン・イェジン
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「大火災に見舞われた超高層ビルを舞台に、閉じ込められた人々
のサバイバルと消防士たによる決死の救出劇を最新鋭VFXを駆
使して描いたパニックアクション」
あの不滅の名作「タワーリング・インフェルノ」を想像したことが
間違いだったが、それでも、それなりに楽しめた。ただ、監督の大
きな失態は、登場人物の中におバカキャラを登場させたことだ。た
びたびの彼の登場により緊迫感が完全に削がれてしまうという残
念な結果になってしまった。
ちなみに、僕がこれまで観た作品の中で「タワーリング・インフェルノ」を除いた火災ジャンル〇作品
は下記の通り。
「シティ・オン・ファイア」<CITY ON FIRE>(1979/カナダ)
「アブレイズ」<ABLAZE>(2000/アメリカ)
「ラスベガス大火災」<TRAPPED>(2001/アメリカ)
「タワーリング・インフェルノ’08」<DAS INFERNO - FLAMMEN UBER BERLIN>(2007/ドイツ)
「レスキューズ/緊急着陸UA232」<A THOUSAND HEROES>)(1991/アメリカ)
「レイジング・インフェルノ」<TRIAL BY FIRE>(1999/カナダ)
「レッド・ウォール」<FIRESTORM: LAST STAND AT YELLOWSTONE>(2006/アメリカ)
韓国作品に戻ろう。
「フェニックス ~約束の歌~」
<ROCKIN' ON HEAVEN'S DOOR>
2013年制作
監督:ナム・テクス
主演:イ・ホンギ/マ・ドンソク
<概要 amazon>
「成功と引き換えに人への優しさを忘れたトップアイドルが
残りわずかな時間を懸命に生きる人々との出会いを通し、
己を見つめ直して本当に大切な“心”を取り戻していく。」
舞台はホスピス。そこで出会った人々と、経営難に陥った
病院の運営資金を得るためにバンドを組み、オーディションで
の優勝賞金獲得を狙う、というストーリーだ。素直に見れば、
素直な気持ちになれる作品だった。ストーリーとしては、月並
みでこれぞというものはないながらも、終盤のコンサートシー
ンには泣かされる。そして、エンドロールで映されるあの数々のもの、悲しい現実ではあるのだが、気持
ちが和み暖かくなった。