2016.10.08
「おじいちゃんの里帰り」
<ALMANYA - WILLKOMMEN IN DEUTSCHLAND>
2011/ ドイツ・トルコ
監督:ヤセミン・サムデレリ
主演:ヴェダット・エリンチン/ラファエル・コスーリス
<概要 amazon>
1960年代にトルコからドイツに移り住んだイルマズ家の主フセインは、家族を支えるため50年間がむしゃらに働き続け、今や孫もいる大家族のおじいちゃんになった。そんなある日、フセインがトルコに土地を買ったので故郷へ戻ると言い始める。家族は反対するが、フセインの故郷への思いに押し切られ、全員でトルコへ行くことに。ドイツで生まれ育った孫たちは異なる文化への不安を抱くなど、3世代それぞれが悩みや思いを胸に抱き、トルコへの旅が始まるが…。
他の作品の予告編を観ていて観たくなった作品だった。
この作品は、監督の実体験を元にして脚本が書かれており、第61回ドイツアカデミー賞の銀賞と最優秀脚本賞のW受賞の栄冠に輝いている。
僕がこの作品を観たくなったキーワードは「3000キロのロードムービー」「家族3世代」「移民としての50年」だった。これだけキーワードが揃えば、そう外れることはない。
3世代家族のそれぞれは個々に悩みを抱えている。しかし、おじいちゃんの一言は強い。そして、一路トルコへ向かいまたまた家族それぞれが一つになる。簡単に言えばこんな内容だ。
中盤から意外な展開が待っている。
この展開はまったく想定していなかっただけに、どう組み立てていくのかと思いきや、後半で、ある設定が待っていた。これには思わずにんまり。
そしてまた、ラストでもある設定が待っており、さらににんまり。
おじいちゃんはすごかった。