2016.12.29
早いものでラオスで2回目の正月を迎える。
宅配ビデオもなく、日本の映画オンデマンドサイトへのアクセスもできないため、186本しか観ることができなかった。まあ、このような環境下に住んでいるので仕方ないか。
映画の鑑賞本数に物足りなさを感じてはいるが、このサワナケートでとてもエクサイティングで新鮮な生活、そして、多くのラオス人の友人ができたことに満足している。
186本の内訳はというと、◎3本 〇121本 △24本 X38本だった。〇121本のうち、24本がアメリカTVドラマ(SUITS)だった。
このラムではまだコメントしていなかったが、今年観た〇作品ののショートコメントで今年を締めくくりたい。
「少女が大人に変わる夏」
<VERY GOOD GIRLS>
2013/アメリカ
監督:ナオミ・フォナー
主演:ダコタ・ファニング
エリザベス・オルセン
二人の女子高生のときめきと
お互いにとってかげないのない友達であることを再認識したある夏休みの物語。
女子高生の自然な描写と背伸びがキュート。
「美しい絵の崩壊」<TWO MOTHERS>
2013/オーストラリア・フランス
監督:アンヌ・フォンテーヌ
主演:ナオミ・ワッツ/ロビン・ライト
ありそうな話ではあるが、まず、ないだろう。
この先に待っているであろう展開を考えるとやはり理性は必要だ。
「あと1センチの恋」
<LOVE,ROSIE>
2014/ドイツ・イギリス
監督:クリスチャン・ディッター
主演:サム・クラフリン
リリー・コリンズ
主演女優のかわいらしさ、純粋さ、従順さ、そして健気さに思わず応援してしまった。
それとは逆に煮え切らない男の不甲斐なさ。しっかりせい!と思わず叱責。でも最後のシーンで大挽回。こうでなくちゃ。
「はじまりの歌」<BEGIN AGAIN>
2013/アメリカ
監督:ジョン・カーニー
主演:キーラ・ナイトレイ
マーク・ラファロ
街で演奏、の着想がいい。
セッションの各カットに見とれてしまう。
恋愛や夫婦愛、家族愛、そして、新しい世界に一歩を踏み出す不安な気持ちを、見事に音楽が優しく微笑ましいタッチで包んでいた。
「マリリン&モナ 踊って、泣いて、輝いて」
<JUST LIKE A WOMAN>
2012/アメリカ・フランス・イギリス
監督:ラシッド・ブシャール
主演:シエナ・ミラー
ゴルシフテ・ファラハニ
二人の女性のロードムービー。
それぞれ問題を抱えた二人が、明日に向かって歩き出す。
負けるなマリリン&モナ。
二人のベリーダンスはお見事でした。
「とらわれて夏」<LABOR DAY>
2013/アメリカ
監督:ジェイソン・ライトマン
主演:ケイト・ウィンスレット
ジョシュ・ブローリン
このような出会いだったらいつまでも待てるだろう。
これこそが本当の運命の出会いに違いない。
末永くお幸せに。
「空飛ぶペンギン」
<MR. POPPER'S PENGUINS>
2011/アメリカ
監督:マーク・ウォーターズ
主演:ジム・キャリー
カーラ・グギーノ
ジム・キャリー、今だ健在。亡き父から突然送られてきたペンギンを軸に、家族への思いや大切さが描かれているハートフルな物語。
「Dearダニー 君へのうた」
<DANNY COLLINS>
2015/アメリカ
監督:ダン・フォーゲルマン
主演:アル・パチーノ
アネット・ベニング
パチーノ節はかわらない。
疎遠だった息子の家への突然の訪問。
そして、拒絶。
しかし、ここからは彼のぐいぐい攻めるやり方で、親子の溝を埋めていく。アネット・ベニングとの大人のシャレた会話に魅了された。
「マルティニークからの祈り」
<WAY BACK HOME>
2013/韓国
監督:パン・ウンジン
主演:チョン・ドヨン/コ・ス
知らないで運んだとしても、それが麻薬であれば重罪だ。
韓国政府の怠慢により、カリブ海のフランス領マルティニーク島の刑務所に拘禁された主婦と、彼女を救うために奔走する夫の姿を描いた実話。
それにしても韓国政府の対応はひどい。
「グローリー/明日への行進」<SELMA>
2014/アメリカ
監督:エヴァ・デュヴァネイ
主演:デヴィッド・オイェロウォ
トム・ウィルキンソン
キング牧師の非暴力闘争のひとつである「セルマの大行進」をモチーフにした作品だ。
僕が印象的だったのは、引き返す勇気、だった。90%達成している状況でのこの決断は容易ではない。
「バチカンで逢いましょう」<OMAMAMIA>
2012/ドイツ
監督:トミー・ヴィガント
主演:マリアンネ・ゼーゲブレヒト/ジャンカルロ・ジャンニーニ
夫に先立たれたドイツの老婦人マルガレーテは、ある理由からローマ法王に会うために一人置手紙を残して家出。
行く先で出会う人たちと彼女の自然で優しさに溢れた交流が良い結果に導いてくれた、というハートフルな物語でした。
「子連れじゃダメかしら?」
<BLENDED>
2014/アメリカ
監督:フランク・コラチ
主演:アダム・サンドラー
ドリュー・バリモア
この二人主演の作品がつまらない訳がない。
期待した通り。
バツイチ同士の家族が同じホテルで過ごし、そしてそこからは様々なハプニングの末、お互いが大切な存在であることに気づく、という恋愛ものの定番路線。二人の絶妙な会話がいい。
「マイ・インターン」<INTERN>
2015/アメリカ
監督:ナンシー・マイヤーズ
主演:ロバート・デ・ニーロ
アン・ハサウェイ
たまにはデニーロが徹底して良い人を演じるのもいい。
優しい顔立ちと振る舞いは好感度100%。
人生の試練に直面したジュールズ(ファッション通販サイト社長)にとって、このデニーロの存在は大きかった。
捨てる神あれば、拾う神あり。
「グリフィン家のウエディングノート」
<THE BIG WEDDING>
2013/アメリカ
監督:ジャスティン・ザッカム
主演:ロバート・デ・ニーロ
ダイアン・キートン
この作品のデニーロはまったくもって自分本位なのだが、その裏にはさりげない愛情が隠されている。
ダイアン・キートンが前妻として主演しているが、アカデミー賞獲得経験者のツーショットとやりとりされる会話は実にリアルタッチでユーモアと大人ならではの愛情に溢れていた。
「ハッピーエンドが書けるまで」
<STUCK IN LOVE>
2012/アメリカ
監督:ジョシュ・ブーン
主演:グレッグ・キニア
ジェニファー・コネリー
別れた妻が戻ってくると思っている作家の夫。
若い男を見つけて出ていった妻。
女性に奥手な作家志望の息子と愛を信じない新人作家の娘。
家族という単位がそれぞれにより紡がれている、そして、紡いでいこうとする暖かい眼差しとタッチに大満足。