2017.04.22
4月のソンクラン休暇を利用しバンコクに行った。ゴルフに釣りにボーリング、そしてもちろん映画館。
今回観たのは2本。
「ワイルド・スピード ICE BREAK」<THE FATE OF THE FURIOUS>
2017/アメリカ
監督:F・ゲイリー・グレイ
主演:ヴィン・ディーゼル/ドウェイン・ジョンソン
「Get Out」
2017/アメリカ
監督:ジョーダン・ピール
主演:ダニエル・カルーヤ/アリソン・ウィリアムズ
まだ観てない方は以下は読まないでください。ネタバレになります。
今回は、もう1本の「Get Out」に触れる。
この映画は、かつてのタイの会社のスタッフと観た。観終わって感想を聞いたら、あまり驚いた様子もなく、普通でした、との感想。僕はというと、内容を知らずに観たため、それなりに楽しめた。
なぜ彼は僕と感想が違ったのだろうか。感想が違うのは普通当然なのだが、別の理由があることがわかった。
それは、タイ語タイトルのほかにタイ語で副題がついているのだが、この映画の根幹である“ロボトミー手術”というのが副題についているということだった。
えっ~、それを書いたら、駄目じゃない!?と僕は思った。いくらなんでも、最初からネタバレの副題なんて。
だから彼には話の展開が最初から分かっていた、というのが答えだ。
作品概要は、黒人男性が白人女性と恋に落ち彼女の自宅に招待される。しかし、そこに集まった白人たちの言動に彼はとてつもない違和感を覚える。そして、その直感は正しかった。
ここまでにしておきましょう。
アメリカで今年4月公開作品のため多くの人がまだ観ていないでしょうから
この作品のジャンルは、レイシズムでありホラーになるのだが、ホラーと書いたのはロボトミー手術があるからではなく、反レイシズムがたちの悪い反レイシズムだからだ。
ここに集まる白人たちは、みんな黒人が大好き。しかも、自分の言うことを聞く黒人が。対外的には人種差別反対の人たちになるのだが、所詮黒人は自分たちが所有するものと思っている。表面的には反レイシズム、しかし実態は同じ穴の貉にすぎない。
このことを本人たちが気付いていないところに怖さがある。