2018.04.01

グレイテスト・ショーマン

THE GREATEST SHOWMAN

 

 

2017/アメリカ 

 

監督:マイケル・グレイシー

 

主演:ヒュー・ジャックマン/ザック・エフロン

 

 

作品は19世紀に実在した興行師P・T・バーナムをミュージカル仕立てで描いている。 

いわゆるフリークショーを思いついた彼はすぐに実行に移した。ショーは支持派と非支持派に別れ、非支持派の大衆はショーの中止を求め、批評家や上流階級はショーをこけおろし否定した。そんな中イギリスで成功した上流階級出身の興行師フィリップを仲間に入れたことでビクトリア女王に謁見する機会を得る。彼はそこで出会った女性歌手ジェニーの歌声に酔いしれ、ショーはフィリップに任せ彼女を連れてアメリカ公演に行ってしまう。彼が留守している間にショーの人気は落ちていき、反対派により劇場は放火され全焼してしまう。イギリスに戻ってきたバーナムは酒びたりの生活を送るが、そんな彼を見捨てなかったのがショー仲間だった。そして仲間たちと野外にテントを張りショーを再開し成功を収める。 

 

この作品は感動系なのだがポイントは2つある。 

一つ目はショー仲間。彼はジェニーと共にアメリカ上流階級社会で認められていくと同時にショーの仲間たちには冷たくなるのだが、彼自身がそのことを気にすることはなかった。しかし、アメリカ公演でジェニーと別れた結果、公演は失敗してしまいイギリスに戻ってくる。さらに追い討ちは続き邸宅も家族も失ってしまう。仲間たちは自分たちを見捨てたに近い彼を支えることを決め彼は再起を決意する。

 よくあるシナリオなのだが、このような友情物はいつ観てもいい。心が癒される。そしてこのようなシナリオは人生の反面教師でもある。 

二つ目は子供を連れて出て行った妻たちを迎える再開シーンだ。あのようなシーンを用意されると目頭が熱くなってしまう。本当に夢のような演出だ。さすが興行師。何かするならあのくらいの演出をしないと人を大いに感動させることはできない。 

 

僕が小学生の頃、何度かサーカスを家族で見に行った。そして時が経ち僕が父親になり妻と二人の子供と一緒にサーカスを見に行った。定番の動物芸やピエロのおふざけ、そして、なんと言っても花形の空中ブランコはすごい。生で観るとやはり迫力がある。最後に行ってから20年弱が経った。この作品を観たら懐かしさも含めまた行ってみたくなった。もちろんフリークショーではなくてサーカスへ。