2019.06.16
「ウォーム・ボディーズ」
<WARM BODIES>
2013/アメリカ
監督:ジョナサン・レヴィン
主演:ニコラス・ホルト/テリーサ・パーマー
<概要 amazon>
ゾンビとニンゲンが敵対する近未来―。
ゾンビ男子Rは、ある日、襲撃するはずのニンゲン女子ジュリーにひと目ぼれ、助けてしまう。最初は恐れをなし、徹底的に拒絶していたジュリーも、Rの不器用全開な純粋さや優しさに次第に心を開きはじめる。出会ってはいけなかった、けれど、うっかり出会ってしまった二人の恋。それは、最終型ゾンビの“ガイコツ"軍団、そしてニンゲンたちのリーダーでもあるジュリーの父親にとっても許されるものではなかった! 彼らの恋は、ゾンビの死に絶えた“冷たい"ハートを打ち鳴らすことができるのか! ?そして、終わりかけている世界に、もう一度“温かな"希望をよみがえらせることができるのか! ?
僕の作品評価で◎はこれまでで118作品なのだが、なんと119本目の◎作品はゾンビものだった。ゾンビものでも〇の作品はあるが◎はこれまでなかった。
理由は簡単で、作品の発想が豊かだったからだ。
今更ながら、デジタル大辞泉(小学館)で意味を検索すると、「ブードゥー教で、まじない師が生き返らせて操る死人。また一般に、呪術 などによって生きた姿を与えられた死体」とある。さらに、ゾンビに感情はない、と言うのが一般的な理解でもあるだろう。
豊かな発想に驚かされ◎になったのだが、その豊かな発想とは、一般的なゾンビ映画では、ゾンビはいつまでもゾンビのままで人間に戻ることはない。ゾンビになれば死ぬまでゾンビだ。しかし、この作品は違った。ゾンビが恋をして心に変化が起こり人間に戻っていく。この発想に思わず唸ってしまった。考えられそうでなかなか思いつかない発想だと僕は思う。
作品の内容は、ゾンビものだけあってグロイ描写もあるのだが、男性のゾンビが人間の女性に一目ぼれし、彼女が一緒に過ごさざるを得なくなる展開の中での二人の会話もいい。次の展開をついつい期待してしまう。女性がゾンビ君に徐々に好意を抱いていく描写は立派な恋愛作品だ。骸骨軍団と戦うシーンは見事なCGでリアル感たっぷりのため観客を飽きさせない。
僕には文句なく◎にふさわしい作品だった。
僕の観たゾンビものでカジュアル・ユーモラス的な〇作品はこの2作品。
「ゾンビ・ハイスクール」
<DETENTION OF THE DEAD>
2012/アメリカ
<概要 amazon>
アメリカ屈指の名門リンカーン高校。いじめられっ子のエディは、いじめっ子のブラッド、学校一の美女でチアリーダーのジャネット、アメフト部のジミー、ゾンビ映画オタクのパンク少女ウィローらと一緒に補習授業に参加していた。すると突然、生徒の一人がうめき声を上げ苦しみ出す。そして保健室に連れて行こうとした先生に噛み付き、教室内は大騒ぎに。エディたちが外に逃げ出すと、学校中の先生、生徒がゾンビと化していた!
「ロンドンゾンビ紀行」
<COCKNEYS VS ZOMBIES>
2012/イギリス
<概要 amazon>
都市開発が進むイースト・ロンドン地区の工事現場で、古代遺跡とともに、ゾンビを発見!
その一方では、閉鎖の危機に追い込まれた老人ホームを救うため、地元のボンクラ兄弟が銀行強盗計画を進めていた・・・
2つの事件が同時に起こった時、ロンドンは前代未聞のパニックに陥る! ?