2020.02.16
「アデライン、100年目の恋」
<THE AGE OF ADALINE>
2015/アメリカ
監督:リー・トランド・クリーガー
主演:ブレイク・ライヴリー/ミキール・ハースマン
<概要 amazon>
奇跡的な出来事がきっかけで年を取らなくなってしまったアデライン・ボウマン。100歳を超えているのに29歳の姿のままの彼女の心の支えは、愛犬と、老いた一人娘フレミングだけ。偽名を使い、住む場所を変え、友人も作らず孤独に時を過ごしている。そんなアデラインの前にカリスマ的な魅力を持つ青年エリスが現れる。エリスにどんどん惹かれていくアデラインだが、二人の間に秘密と過去の恋が立ちふさがり・・・。
主演のブレイク・ライヴリーがとにかく美しい。
最後は、ある出来事により正常に年を取り始めることになるのだが、スクリーン上では最後まで29歳の容姿だった。この演出は見事で観客の想像力をこれでもかと膨らませてくれた。
また、彼女の秘密がわかってしまうまでの伏線も自然で好感が持てるシナリオだ。話に起伏ができ観る者を飽きさせない。秘密がわかってから新たな展開が始まり、さらに観客はのめり込むことになる。そして、あのラストへと繋がっていく。
ブレイク・ライヴリーのキャスティングは大正解だ。前半は、どこか謎めいていて影がある怯えた女性。後半は、秘密からの逃避に決別し新たな人生に進もうとする笑顔の素敵な強い女性。相反する女性を丁寧に演じていた。
ちなみに、彼女の出演作品で僕が観たのは「シンプル・フェイバー」「かごの中の瞳」「ロスト・バケーション」。
「シンプル・フェイバー」「かごの中の瞳」ではミステリアスな役柄、「ロスト・バケーション」では最後まで諦めず鮫と戦う意志の強い女性を演じていた。僕の評価ではシナリオがあまり良くなかったと感じた「かごの中の瞳」は今一つだったが、他二作品は十分堪能できた。テレビシリーズの「ゴシップ・ガールズ」は観ていないが、いつか観てみようと思う。