2020.10.17
「THE SECRETS WE KEEP」
2020・アメリカ
監督:ユヴァル・アドラー
主演:ノオミ・ラパス
第二次世界大戦後、マヤはアメリカの郊外に家族とともに暮らしていた。その街である男を見かける。かつてマヤを性暴行した男だった。マヤは彼を誘拐し自宅地下に監禁し事実を告白させようとする。
マヤはその男が犯人と確信し誘拐、監禁を実行したのだが、その男は人違いであることを繰り返し主張する。一方、マヤの夫は、その男の身元を調査し犯人でないことを次第に確信していく。この二人のギャップが二人の行動に差をもたらせ作品に緊張感を与えている。
なおこの作品は状況設定に違いはあるものの、エッセンスは「死と処女」そのものだ。作品でいえば、「死と処女」のほうが緊迫感は格段に高く、かつ、それぞれの登場人物の心理描写が細部にわたっており見ごたえがあった。
<死と処女 概要:amazon>
かつて自分を誘拐し、シューベルトの「死と処女」が流れる中で辱めを与えた男と再会したひとりの女。だが決定的な証拠も得られぬまま、陰鬱とした心理戦が続いていく。