2021.06.27

聖女/MAD SISTER

NO MERCY

 

2018/韓国

監督:イム・ギョンテク

主演:イ・シオン

 

<概略 amazon

愛する妹を救うため――美しい<聖女>が暴れだす。元警護員で過剰防衛により服役していた女格闘家・イネは刑期を終え、妹ウネの元へ戻ってくる。

妹ウネは18歳の高校生だが、精神年齢は10歳。やっと普通な暮らしができると思っていた矢先、妹が学校から戻らない。イネは警察に届出、学校にも問い合わせるが誰も真剣に取り合ってくれない。絶望したイネは自分自身で捜索を始める。手がかりを辿るうち、ウネの過去が明かされていき後戻りできなくなっていった。

イネは妹を捜し出し、妹を傷つけた奴らへの復讐劇を始める――。"

 

 戦うお姉ちゃんはとにかく強い。

 復讐シーンのグロさは壮絶の一言でリアリティー満載。ただし、ストーリーとしては「?」がつくのだが、そこは、ただただ妹を助けるために突き進むお姉ちゃんの活躍で帳消しだ。

 これでもかの痛いシーン満載の韓国作品は久々だったが、やはり、この手の作品に於いては他国と比較しても突き抜けた仕上がりになっている。

 

この作品で一番悪いボスは政治家だが、このような政治家は他の韓国作品でも度々描かれる。実社会では、文大統領の不支持率が高まっている。いくつもの要因があるが、大統領の義理の弟のインサイダーでの土地購入や、大統領の娘が短期間で大きな土地売却益を出していること等も、国民の信頼が下がっている理由のひとつになっている。

 

このような実社会でのできごとが、そのまま作品にも反映されている、ということなのだろう。