2021.09.11
「新喜劇王」
<新喜劇之王>
2019/香港・中国
監督:チャウ・シンチー
主演:エ・ジンウェン
<概要 amazon>
エキストラを続けながら映画女優を目指すモンは、役作りのプチ整形顔がスタッフの目に止まり、スター俳優マー主演の超大作『白雪姫 血のチャイナタウン』に抜擢される。
だが、マーは過去の栄光にすがる落ちぶれ俳優だった。最悪の出会いは二人の人生を変えられるのか──!?
どうかな、面白いかな~、ぐらいの感覚で観ることにした。
最初、主人公のモンに感情移入できなかったが、彼女の夢を追い求め続ける姿を見ていくうちに、いつしか僕は彼女の虜になり味方になっていた。
ぶっきらぼうなモンのお父さんが、脇役になっているが、実は、この作品を盛り上げる最終章では、最大のキーマンになってくる。あのシーンこそが、モンを支えてきた原動力であることがわかる仕掛けになっている。
普通の女性が夢をあきらめかけ、再起し、ついには夢を手にする物語なのだが、洗練された感じの成功物語ではなく、泥臭く人間臭いシナリオが、僕にはとても素敵に思えた。観る価値のある作品となった。