2022年4月17日
「エマージェンシー 見知らぬ2人」
<THE SURFACE>
2014・アメリカ
監督:ギル・ケイツ・Jr
主演:ショーン・アスティン
<概要 amazon>
亡き父のボートでミシガン湖へクルーズに出たミッチ。湖を航行していると、突然、墜落したセスナ機の残骸に衝突。パイロットと思われる男を救助した。すぐさまケガの応急処置を施すも、なぜか男はナイフを片手にミッチに対して警戒するのだった。やがて、衝突の衝撃でモーターが故障していたことが判明し、湖の真ん中で西へ行けと命令する男に従い、ミッチはボートを漕ぎ始める。この男は一体何者なのか、そう怪しむミッチ自身も、広大な湖に出たというのにロクな食糧も持たずに船出していた。実は、共にある事情を抱えていたのだった・・・。
この作品もシチュエーションスリラーに入る。派手さは全くないが、舞台でやったら面白いのではないかと思った。
素性を明かさず、互いに疑いを募らせる二人のとげとげしい最初の会話。徐々に自分のことを話し始め、ついには、なぜここにいるのか、という、その背景が明らかになるまでの会話。時間の経過とともに進められていく会話が、二人の間に信頼関係を芽生えさせていく。このような、計算された会話で引っ張っていく作品は舞台に合うのではないかというのがその理由。 おちとしては悲劇ではなく未来のある落ちで、さらに好感が持てた作品となった。
このように会話がリードしていく僕の〇作品は下記。
2013「ビフォア・ミッドナイト」」
2011「おとなのけんか」
2004「ビフォア・サンセット」
2002「デブラ・ウィンガーを探して」
1995「ビフォア・サンライズ恋人までの距離(ディスタンス)」
1995「死と処女」
1991「12人の優しい日本人」
1957「十二人の怒れる男」