20230603

 

GP506

GP506

 

2007・韓国

監督:コン・スチャン

主演:チョ・ヒョンジェ

 

<概要 amazon

内容紹介 北緯38度線・・・暴雨の非武装地帯内の最前方境界警戒所「GP(Guard Post)」にて、身の毛もよだつ恐怖の残虐劇が繰り広げられる。突如凶暴化した兵隊が施設内で暴れだす。意識不明の兵士1名を除きその時施設内にいた20名の兵士が抹殺された。事件の真相を突き止める為に派遣された捜索隊は、嵐の為に施設に閉じ込められてしまう・・・。捜索隊のノ捜査官(チョン・ホジン)は、参謀総長の息子の捜索を命じられていた。迷宮の様なGPの中で生存していた参謀総長の息子と思われるユ中尉(チョ・ヒョンジェ)を発見する。しかし、事件はこれから更に深みへと・・・。

 

 この惨劇の原因をここでは明かさないが、韓国映画につきものの残虐、残酷な殺戮シーンは相も変わらず健在だ。

 あることにより兵隊たちが狂い始め殺人を犯していく。僕を含めた観客は、すぐにあることを想像する。そして、その想像がある程度正しかったとわかるのだが、作品ではその原因については最後まで完全披露されることはない。ここは描いて欲しかったと思う。 

 

 最後のシーンでGPは爆破されるのだが、その後のGPやその惨劇の情報開示等の報道経過を作品に盛り込んでくれたら良かったと思う。韓国作品でしばしば描かれる政府高官による隠蔽や事実の歪曲などが描かれると、より作品がリアルなものに昇華されたと思うからだ。