2023.09.30

モンタナの目撃者

THOSE WHO WISH ME DEAD

 

2021・アメリカ

監督:テイラー・シェリダン

主演:アンジェリーナ・ジョリー

                                                                                                        

<概要 amazon

森林消防隊員のハンナは過去に壮絶な事件を“目撃”したことでトラウマを抱えていた。ある日の勤務中、父の殺害現場を”目撃”してしまったがために暗殺者に追われる少年コナーに出会う。コナーは、父親が命をかけて守りぬいた“秘密”を握るたった一人の生存者だった。ともに“目撃者”である2人はタッグを組み、ハンナはコナーを暗殺者から守り抜くと心に決める。秘密を求めコナーの命を狙う暗殺者たちが刻一刻と2人に近づいていた。そして二人の前に広大なモンタナの大自然に燃え広がる未曾有の山林火災が立ちはだかる。彼らの行く手を阻む暗殺者と巨大な炎。コナーが命を懸けて守ろうとする“秘密”とは? ハンナは迫りくる暗殺者たちと自然の猛威という極限状態と戦い、コナーを守り抜くことができるのか

 

2010年の「ツーリスト」以来、13年ぶりに彼女の作品を観たが、裏切られることはなく満足のいく作品だった。

今回の彼女は、これまで僕が観た幾つかの彼女の作品のキャラクターと酷似しており、特に「ソルト」のイヴリン・ソルトの匂いが強かった。

今回の役では、我が強く人に弱みを見せない一匹狼。かといって、非情ではなく愛情表現が苦手なだけで愛情深い女性。このようなキャラクターで2つ(山林火災と暗殺者)と戦っていた。

山林火災の映像は迫力があり、その中での暗殺者との対決は見ごたえがあり、より一層作品を引き立てていた。原作は読んでいないが、映像との一体化が忠実に再現されていたのだと思う。

 

僕の中では戦う女性のイメージが強いため、暗殺者との戦いで特記することはないのだが、スマートに強い彼女は素敵だ。「ウォンテッド」(2008)、「ツーリスト」(2010)、「ソルト」(2010)のキャラクターが、まさに、水を得た魚、かなと思う。