2014年6月22日

こういう落とし方だったのか!
やられた!! お見事!!!

 

ハロー!?ゴースト」<HELLO GHOST>
2010/韓国

監督:キム・ヨンタク

主演:チャ・テヒョン/コ・チャンソク

 

コメディータッチのお気軽作品として観たのがこの作品。無駄な時間にさえならなければいい、という認識に過ぎなかったのだが、あれま~、なんともいい拾いものでした。

 

作品概要
何度やっても死ねないすぐにでも自殺したい青年の前に、突然4人のお化けが現れる。
青年は、お化けたちの願いを聞けば姿は消える、との霊媒師からの言葉を信じる。
そして、お化け一人ずつとの約束を果たしていき、最後は、そうだったのか!という結末が待っている。
平坦なストーリーのため、概要くらいしか紹介できないほど、わかりやすい作品なのだが、きちんとした納得できる結末が用意されていた。
切ない気持ち、頑張るぞの気持ち、ほのぼのとした気持ちになりたい人には必見の作品でしょう。

 

 

サニー 永遠の仲間たち」<SUNNY>

2011/韓国 

監督:カン・ヒョンチョル

主演:ユ・ホジョン/シム・ウンギョン/チン・ヒギョン)

 

<作品概要 Amazon DVD>
【 人生で一番輝いていた日々が 、また、やってきた。'70~80年代の大ヒット洋楽とともに綴られる、かけがえのない輝く日々(サニー)。25年前のあの頃のように、わたしたちはまた輝いていく完璧な夫と高校生の娘に恵まれ、不自由のない生活を送っていた主婦のナミ。
ある日、母の入院先で、高校時代の友人チュナと再会する。
 当時、ソウルの女子高へ転校してきたナミを、姉御肌のチュナが仲間に入れてくれたのだった。 個性豊かな7人のメンバーは、友情の証としてグループを"サニー"と名付け、いつも笑い合っていた。あの事件が起きるまでは・・・。
あれから25年。偶然の再会を果たしたチュナは余命2ヵ月の重い病に侵されていた。

 「死ぬ前にもう一度みんなに会いたい」と心から願うチュナのため、ナミは残りのメンバーを捜し始める。それはナミにとって、輝いていた日々を取り戻し、再び人生の主役になる旅でもあった。】

 

「ハロー!?ゴースト」とは違い、結末も含めサプライズといえるほどのシナリオはない。
この作品は典型的な「中年者の青春プレイバックにより元気を取り戻す」作品といってよく、この手のシナリオセオリーに従い制作されているため、人生の喜び、悲哀、厳しさなどが散りばめられた、とても安定感のある物語になっている。

安定感は、起承転結という言葉に置き換えてもいい。

起:主人公ナミの現在と高校当時の描写、チュナの病気
承:高校当時の各種エピソード
転:現在の仲間の行方と厳しい現実
結:サニー7人のメンバー再会

 

先の読めない驚愕の展開という作品は、もちろん好みだが、この作品のように安定したシナリオが、時には心地よいこともある。
それもそのはずで、僕はすでに「青春プレイバックにより元気を取り戻す」中高年になっている。 たまには、この感覚の映画、いいですよ~、中高年のみなさま。

 

エンドロール、とても良かったです。