2008年7月31日
そんなに多くはないが韓国作品は何本か観ている。作品への評価はどうだったのかとデータを見てみたら、24作品中、◎作品は2作「ブラザーフッド」「私の頭の中の消しゴム」だつた。確率からすれば相当高い。どちらの作品も相手を思いやる主人公たちの姿がスクリーンに描写されていた。
今回観た作品は◎ではなかったものの、既述2作品と同じ香りを漂わせる作品だった。その作品は、いわゆるお涙ちょうだいものの韓流ラブストーリー。
「連理の枝」<連理枝>
2006/韓国
監督:キム・ソンジュン
主演:チェ・ジウ ヘウォン チョ・ハンソン ミンス
不治の病に侵されたヒロインと彼女を愛する男性との切ない物語だ。
前回のコラムでも書いたのだが、より切なく、より気持ちが熱くなったのは、やはり脚本の後半に用意されていたある仕掛けがあったからにほかならない。僕はもちろんのこと多くの観客もそのシーンで目頭が熱くなったに違いない。
さらにこれでもかと駄目押しされてしまうのが、ラストでのヒロインの一言。優しさにあふれ愛情に満ちた表情で語られてしまった日には、もう如何ともしがたい。目頭にとどめを刺されるのは当然だ。
「シックス・センス」の手法を参考にしてはいるが、決してその取り入れ方は極端なものではなかったので、この点についてはあまり気にはならなかった。だが実際は、気にならなかったというよりは、彼女の表情と言葉に気をとられ、そこまで気がまわらなかった、というのが正しい表現になる。
けっこう韓流ラブストーリーっていいかも、と今回の作品を観て思ってしまった。今度の土日は韓流三昧、というのもいいかもしれない。
これまで観た韓国作品と評価は下記の通り。○評価
「僕の、世界の中心は、君だ。」
「スカーレット・レター」
「ラブストーリー」
「シュリ」
「JSA」
「奇跡の夏」
「マラソン」
「ユリョン」
「猟奇的な彼女」
「アウトライブ」
「友へ チング」
△評価
「初恋のアルバム~人魚姫のいた島~」「トンマッコルへようこそ」
「ユア・マイ・サンシャイン」「SSU」
x評価
「南極日誌」「ディナーの後」「箪笥<たんす>」「グエムル -漢江の怪物-」
「銀杏(いちょう)のベッド」「四月の雪」