2007年8月28日

 

 アメリカTVシリーズの

 

フロム・ジ・アース[人類、月に立つ]」

(FROM THE EARTH TO THE MOON)

「ダークスカイ」(DARK SKIES)

「TAKEN テイクン」(TAKEN)

「ダーク・エンジェルⅠ/Ⅱ」(DARK ANGEL)

 

をまとめて観た。ビデオ本数が全部で47本になったので実に見ごたえがあったが、「フロム・ジ・アース」だけは、全6本のうち、最終話が手に入らず実はまだ観ていない。とにかく最後の1本を手に入れたいと思う。それほど、この作品に対する僕の評価は高かった。


 「フロム・ジ・アース」では、事実に基づきアメリカの威信をかけたアポロ計画の一部始終が、それに携わった宇宙飛行士や技術者、そして彼ら家族たちの葛藤や喜び、苦悩などの人間ドラマと共に、丁寧にまたときには重厚に描かれている。
 アポロ計画は、月面探査を目的としたアメリカの有人宇宙飛行プロジェクトのことだが、その背景には、米ソ冷戦下での宇宙空間の軍事的覇権争いがある。アメリカ有人飛行計画は、マーキュリー計画、ジェミニ計画、そしてアポロ計画へと続くが、NASA の予算が削減された結果アポロ17号(1972年12月7日打上)が最後となる。


 この作品はトム・ハンクスがナビゲータ役で冒頭に登場し、さらに毎回流れる資料映像として1961年5月25日に行なわれたアメリカ連邦議会特別両院合同会議でのケネディ大統領の演説

 【"...I believe that this nation should commit itself to achieving the goal, before this decade is out, of landing a man on the Moon and returning him safely to the Earth. No single space project in this period will be more impressive to mankind, or more important in the long-range exploration of space; and none will be so difficult or expensive to accomplish..." (…私は、今後10年以内に人間を月に着陸させ、安全に地球に帰還させるという目標の達成に我が国の国民が取り組むべきであると考えている。この時代の宇宙長距離探査の分野で、人類にとってこれ以上に素晴らしく、これ以上に重要な宇宙計画はないだろう。またこれ以上に遂行が困難で費用のかかる計画もないだろう…)】
映像が使用されている。
 

 初期のアポロ計画では悲惨な事故が起きている。

 それがこの作品の2話目のエピソードである「アポロ1号の悲劇」である。1967年1月27日、3人の宇宙飛行士が訓練中に起きた火災事故で命を落としてしまうという事故だった。しかしアメリカはアポロ計画を中止することなく続行する。そして2年後の1969年7月20日2時56分、アポロ11号が月面着陸を果たし、
"That's one small step for a man, one giant leap for mankind."(これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ)
の言葉をニール・アームストロング船長が残すことになり、同乗者オルドリンは2番目に月面に足跡を印す。二人の月面滞在時間は約2時間半だった。


 作品では、人類史上初の月面への足跡を残すことができなかったオルドリンの落胆が描かれているが、アームストロングのオルドリンへの気遣いや気まずさもきちんと描写されている。非常に人間くさい現実的な描写であった。

 アポロ計画を題材にした他の僕の○作品は次の作品だ。 

宇宙への選択」<BEYOND THE STARS>

1989年/アメリカ 

監督:デヴィッド・サパースティン 

主演:マーティン・シーン/クリスチャン・スレイター/シャロン・ストーン

アポロ17号に搭乗した宇宙飛行士と、宇宙に憧れる青年との心の絆を描いた作品


アポロ11を追いかけて」<PONTIACMOON>

1994年/アメリカ 

監督:ピーター・メダック

主演:テッド・ダンソン/メアリー・スティーンバージェン

アポロ11の月面着陸に影響を受けたある一家が、車の走行距離を月までの距離と同じにしようと旅する模様を描いたほのぼの作品


アポロ13」<APOLLO13>

1995年/アメリカ 

監督:ロン・ハワード 

主演:トム・ハンクス/ケヴィン・ベーコン/エド・ハリス

月に到着する前に爆発事故を起こしたアポロ13号を地球に帰還させるべく宇宙飛行士とNASAの連携プレーを描いた作品


 月着陸のアポロ計画ではなく火星が舞台となる作品が


カプリコン・1」<CAPRICORNONE>

1977年/イギリス 

監督:ピーター・ハイアムズ 

主演:ジェームズ・ブローリン/エリオット・グールド/ブレンダ・バッカロ

・・・初の有人火星着陸映像は、NASAがスタジオセットで撮影し中継したものだったのだが、手違いが起こり事実を知っている宙飛行士の命が狙われるという、現在の月面着陸疑惑をすでに映画化していたすごい作品
 
 今回、「ダークスカイ」「TAKEN テイクン」「ダーク・エンジェルⅠ/Ⅱ」についても触れるつもりだったが、「ダークスカイ」「TAKEN テイクン」が宇宙人もので字数が増えそうなため次回に送ることにする。
 最後になるが月関連で、天候が良ければ本日2007年8月28日夜、太陽と地球、月が一直線に並び、月が地球の影に完全に入って暗く見える皆既月食が日本全国で見られるとのことだが、雨も降りそうな東京18:24分現在のわが家の空模様は完全な曇空のため、皆既月食を見ることは難しそうだ。2010年12月21日の次回を楽しみに待ちたい。ところで、皆既月食が全国で観察できるのは2001年1月以来、約6年7カ月ぶりらしい。