12回目 2016.11.12

 

 2016年10月16日、日曜日、サワナケートではロイカトーン祭りが開催されていた。

 

 この日、僕は昼時にその場所を訪れた。

 いつもは人通りが少ない川沿いの道は、すでに露店と人でごったがえしている。実に活気溢れる場へと変貌を遂げていた。

 食べ物に、的当て、企業のプロモーション、衣料雑貨、おもちゃと所狭しと品物がならんでいる。昼時だったため、歩きながら焼き鳥やソーセージを食べ、もちろんビールも飲み異国でのイベントを肌で感じ堪能することができた。

 腹八分になったところでいったん帰宅し、夕方までは映画を観て過ごした。

 灯篭流しを見ようと午後6時、再度同じ場所を訪れると、人の数はさらに増えていた。仮設ステージでは派手な衣装を着た女の子がスポットライトを浴び大音響で歌っている。

 昼間はなかった灯篭があちらこちらで売られていた。8,000~15,000KIPが相場のようだ。午後7時、暗くなったところで10,000KIPの灯篭を購入し、川岸に行き灯篭を流した。この時間はまだ灯篭を流す人が少なかったが、それでも、流れていくいくつもの灯篭の灯りは美しく幻想的でさえあった。

 タイの灯篭流しでは、灯篭にお金を載せ流すのが一般的だったが、ここではお金を載せている人は見かけなかった。また、タイでは流された灯篭が、途中、子供たちに網で捕獲され、お金が盗られていくという光景を多く見かけたが、ここではそのような光景は見られなかった。

 僕は一人で訪れており手持無沙汰でもあったことから、川岸に来た10組くらいの家族連れに声をかけ、家族写真を撮りましょうか、と声をかけると、どの家族も喜んでスマホを僕に手渡しポーズを撮ってくれたので、いい家族の記念写真が撮れたと思う。

 午後8時にはこの場を後にし、我が家で再度ビールを堪能しながらの映画鑑賞で締めくくる1日となった。