2019.4.28 30回目

 

第1回 

 

ラオス・サワナケート

20kmウォーク 

 

 2005年に始めた日本での20キロウォークも、なんと今年で15年目になる。僕は2015年からラオスに赴任したため4年間参加できずにきたのだが、今年は、日本でできないのであればここラオス・サワナケートでやろう、ということで仲間を募ったところ、すぐに2人が賛同した。ゴルフ仲間であり飲み仲間だ。 

 

 午前7:30、我が家に集合、気温は28度。もし前日であればすでに32度。この4度の差は20キロ歩くことを考えると大きい。どこに行こうかと考えた。 

 絶対条件は土地勘のあるところ。僕らは日本人。この土地勘がないと危険だ。次に野犬が極力少なそうな場所だ。万が一噛まれたら病院に行く必要があるのだが、ここサワナケートの病院にはワクチンがない。これらの最低条件を考慮し僕が決めた道は、我が家から60キロ程ある家のオーナー家族の実家と、かつて家を守っていてくれたガードマンの実家へと続く道だった。車でしかこの道を走っていないが、それなりに覚えているため差ほど不安はない。野犬に襲われることも想定し全員パスポート持参でのウォーキングがスタートした。 

 

30分ほど歩き、まず寄ったのは庶民の胃袋を満たす食材で溢れかえっているとても大きな市場だ。豚の頭やミミズク、大トカゲなど日本ではなかなかお目にかかれない食材が所狭しと並んでいる。すごい!20分ほど市場内を歩き回り目的地に向け出発。途中で数回休憩を取り10時半過ぎには我が家から10キロに位置している学校に到着。ここまでの道程では、応援してくれる人たちももちろんいたが、多くの行きかうラオス人は不思議そうな顔、あるいは、怪訝そうな顔付きで僕らを凝視していた。

 

ここから折り返し我が家へと向かう。途中でラオス人スタッフの家に寄り冷たい水とおしぼりを出してもらい生き返る。

 

昼食は日本のODA支援で架けられたタイとラオスを結ぶ第2友好橋の下でとろうと思っていたが、午後5時過ぎにならないとお店が出ないことがわかり、我が家の近くのクーラーが効いたレストランに行き軽いつまみとビールをしこたま堪能した。時間にして2時間半くらいだった。そこから10分程歩き14:30くらいに我が家に到着し記念すべき第1回サワナケート20キロウォークは終了した。最終的に歩いた距離は22キロとなり程よい疲れと酔いがイベントを締めてくれた。ちなみにこの日の最高気温は36度と40度には届かなかったが、日本での開催時の気温が20度くらいを考えると相当暑い日だった。

 

さて、2回目はどこを歩こうか、またビーサンで。

 

 

  ここからはKSさんのコメントです。 

ラオスに来て約半年が過ぎ、日々ろくな運動もしていない状態でラオス初の20㎞ウォークに参加させて頂きました。 

 

自分的な目的としては日頃の運動不足解消、現在の体力確認(20㎞も歩けるのか)だが、やはり一番は終わった後のビールを味わってみたいからで有る。(ビアラオはいつ飲んでも美味いのだが) 

 

歩き出しは早朝の為か涼しくて快適、意外と歩ける。どんどん行ける。 

 

途中で立ち寄った市場では人の多さ(普段はまばらにしか見ない…牛の方が多いぐらい)と食材のグロさ(爬虫類多め…しかも生きてる)に改めて驚いた。 

 

折り返し地点まではラオス人の微妙な反応(何やってんの?的な)と普段、車では見れない景色が面白く、さほど疲れも感じず歩けたのだが、返してからは気温が上昇(結構熱い)、足の疲れも相まってキツイかなと思ったところへ、お知り合いのラオス人スタッフの家で冷たいお水とおしぼりを頂き、リフレッシュ。(冷たいが暖かい差し入れに感謝!) 

 

ここから一気にゴールまで。最後の直線(町一番の目貫通り)が長く長く感じたが無事ゴールのレストランへ到着。(無事完歩。良かった。) 

 

で、やはり打ち上げのビールは格別に美味く、楽しい時間を過ごせました。 

 

ありがとうございました 

 

 

 ここからはYMさんのコメントです。 

  早いものでここラオス・サワナケートに赴任して1年半が経った。赴任してからの1年間は繁忙期だった事もあり、毎日会社とアパートの往復のみ。たまの休日もアパートでゴロゴロして過ごす日々が続いた。ここ半年は繁忙期も過ぎ、しっかり休日も取れる様になったが、相変わらずアパートで引きこもる事が多かったので、今回ラオスの休日をじっくり堪能するいい機会となった。 

 

さて、今回の20kmウォークは3人で食事をしている時の会話から決まったイベントだった。「今度20km歩かない?」「いいですね、やりましょう」そんなノリだったと思う。ちゃんと完歩出来るのか?なんて深く考えず、ただただ楽しそうという気持ちだけで参加を快諾した。 

 

迎えた当日、連日の猛暑とはうってかわって快適な気温。「絶好のウォーキング日和だね」と3人で談笑しながらスタートした。

 

 先にも述べたが、1年半の赴任中、外に出てじっくり散策などした事がなかったので、見る風景すべてが新鮮だった。市街地、市場、メコン川、民家などを見ながら歩く。楽しくてテンションが上がる。往路はそんな感じでラオスの風景を堪能しながら難なく歩く事が出来た。 

 

そして10km地点に到着。先ほど歩いて来た道を折り返す。すでに太陽は高く、気温もかなり上昇し、いつものラオスの暑さになっていた。復路も半ばを過ぎ、強烈な日差しと暑さ、徐々に溜まった足の疲労で、先頭を歩くAZさんとの距離をキープする事に必死だった。風景を堪能する余裕はすでになくなっていた。来た道を折り返しているので、次の目的地であるレストランまであとどのくらい距離があるのかだいたい見当が付いてしまい、かえってしんどく思えた。何度か心が折れそうになるのを堪えて無事にレストランに到着した時は本当に本当にホッとした。 

 

レストランでビール(私はお酒が飲めないのでペプシ)を飲みながら、1日を振り返り、次回に向けてのアイデアなどを話し合ったりして楽しい時間を過ごした後、ゴールであるAZさん宅に到着し、無事に第1回サワナケート20kmウォークが終了した。 

 

 今回の20kmウォークを通して、改めてラオスの魅力や自分の体力など色々と再認識できた。とても充実した有意義な休日をありがとうございました。お二人に感謝。 

 

 第2回も必ずやりましょう!

 

折り返し地点の小学校看板